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2009年10月 4日 (日)

ベンジャミン・バトン

★★★★☆<かとさんのこの映画好き度>

※ネタばれ含む

最近、24を一気に見たせいか、普通の映画だと妙に落ち着くのです。

ヘタすると山場が分からなくなるくらい・・ということはありませんが、

この映画は一番の山場は最初でしょうか。

もう設定が一番の山。

老人で生まれてきて、若返っていく男性の物語。

誰でも最後はお迎えがくるけれど、それがもし、彼のような立場だったら・・

劇中で、ヒロインが「若がえるってどう気持ち?」のようなことを、

主人公に聞くのですが、「自分のことはよくわからない・・」というのが答え。

でも、実際そうだろうなあと思う。

本人が「赤ん坊で生まれ」→「だんだん年老いていく」という人生を送っていないのだから、

比べようもない。

なんで自分だけ?とは思っても、特別「どうしよう」と思わないだろう。

どうもできないのだから。

しかし、ヒロインの気持ちにはなれる。

もし、一緒に生きようとした人が、自分と逆だったらどうするか。

自分は老いていくのに、相手は若返っていく。

実は自分もやりきれないが、相手もやりきれないのだ。

この主人公、肉体は若返っても、脳は普通と同じという設定なので、

最後若返っていくが、中身は着実に年老いていく。

でも、想像していたラストと違ってちょっとほっとした。

彼は最後まで一人じゃなかったのだ。

確実に言えるのは、赤ん坊姿のまま「老衰」で終わるのはとてもさみしい事。

やはり、「ご老体」で亡くなるのには訳があるのだなあ・・

神様はちゃんと考えて人間を作っている。

それとも、人類の長い歴史の中で遺伝子上に作られた、

「老い」の次は「死」というビジュアルの作用だろうか。

主人公を演じるブラピの視覚効果はすごかった・・

なんであんなに若がえりの絵が撮れるのか。

そりゃーアカデミー賞の視覚効果賞とメイクアップ賞とるわ。

「リバー・ランズ・スルー・イット」のブラピとか思い出してしまったよ。

一見、テーマはデビット・フィンチャーっぽくないが、撮り方はやっぱり彼か・・

と思ってしまう。

長い映画で、淡々としているけど、落ち着く、でもとても物悲しい話です。

The Curious Case of Benjamin Button

http://wwws.warnerbros.co.jp/benjaminbutton/

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