ベンジャミン・バトン
★★★★☆<かとさんのこの映画好き度>
※ネタばれ含む
最近、24を一気に見たせいか、普通の映画だと妙に落ち着くのです。
ヘタすると山場が分からなくなるくらい・・ということはありませんが、
この映画は一番の山場は最初でしょうか。
もう設定が一番の山。
老人で生まれてきて、若返っていく男性の物語。
誰でも最後はお迎えがくるけれど、それがもし、彼のような立場だったら・・
劇中で、ヒロインが「若がえるってどう気持ち?」のようなことを、
主人公に聞くのですが、「自分のことはよくわからない・・」というのが答え。
でも、実際そうだろうなあと思う。
本人が「赤ん坊で生まれ」→「だんだん年老いていく」という人生を送っていないのだから、
比べようもない。
なんで自分だけ?とは思っても、特別「どうしよう」と思わないだろう。
どうもできないのだから。
しかし、ヒロインの気持ちにはなれる。
もし、一緒に生きようとした人が、自分と逆だったらどうするか。
自分は老いていくのに、相手は若返っていく。
実は自分もやりきれないが、相手もやりきれないのだ。
この主人公、肉体は若返っても、脳は普通と同じという設定なので、
最後若返っていくが、中身は着実に年老いていく。
でも、想像していたラストと違ってちょっとほっとした。
彼は最後まで一人じゃなかったのだ。
確実に言えるのは、赤ん坊姿のまま「老衰」で終わるのはとてもさみしい事。
やはり、「ご老体」で亡くなるのには訳があるのだなあ・・
神様はちゃんと考えて人間を作っている。
それとも、人類の長い歴史の中で遺伝子上に作られた、
「老い」の次は「死」というビジュアルの作用だろうか。
主人公を演じるブラピの視覚効果はすごかった・・
なんであんなに若がえりの絵が撮れるのか。
そりゃーアカデミー賞の視覚効果賞とメイクアップ賞とるわ。
「リバー・ランズ・スルー・イット」のブラピとか思い出してしまったよ。
一見、テーマはデビット・フィンチャーっぽくないが、撮り方はやっぱり彼か・・
と思ってしまう。
長い映画で、淡々としているけど、落ち着く、でもとても物悲しい話です。
The Curious Case of Benjamin Button
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